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2025/12/02 21:57

高名なウイスキー評論家であり、ウイスキーの生き字引と言われる土屋守先生が、ウイスキー文化研究所が発行する『ウイスキーガロア』第53号(2025年11月12日発売予定)に掲載する記事の取材のために、ライターの小川裕子さんを伴って来社されました。
ウイスキーの専門家の方々は、かのジェイムズ・スワン博士や稲富孝一先生をはじめ、数人をお迎えしてきましたが、土屋先生にお目にかかるのは初めてです。そして彼は僕が長年、お会いすることを切望してきた人物です。お目にかかれて大変うれしく、かつ光栄に存じました。
今回は焼酎の取材とのことで、もっぱら焼酎のお話しかできませんでしたが、
これをご縁にウイスキーについていろいろ御教授いただけたらと存じております。
と、申しますのも弊社の「麴スピリッツ」、これは色を抜かない樽貯蔵焼酎そのものであり、あくまで食中酒として設計されたものです。
実は今、新たに目指しているのは『食から切り離してそれそのものそれだけを楽しむ酒』なのです。
食中酒は食べ物とのマリアージュが最も大切な条件であるため、強い個性を出し過ぎると食事の味をスポイルしてしまいます。その辺はワインと同じです。その点、ウイスキーは最初から単体で飲むことを前提に造られているので、強烈な香りと極めて個性的な味わいを持っています。ゆえに「麹スピリッツ」は、単体で飲むと強い個性を持つウイスキーを飲みつけた人にはやや物足りなく感じられるのでは、と少々危惧するところがあるからです。
 様々な情報を集めながら、持てるブレンド技術を駆使してどのような味わいを創出できるか、とても楽しみです。