2025/01/22 16:14
10月28日、パリで開催された「MASTERCLASS KUMA SHOCHU」に参加いたしました。地総研様の「球磨焼酎海外プロジェクト」の一環で今年のフランスにおける事業です。
パリは一年ぶりになります。今年はオリンピックが開催されたこともあり行かないつもりでおりましたが、ご存じの通りの米不足…原料米が無茶苦茶に高騰し、その上入手も困難な状況となり、今年いっぱいの製造を断念したため急遽参加することにした次第です。
正式に渡航を申し込んだのが出発の約2週間前とあって、さらに繁忙期も相まってスケジュール調整と旅支度に大わらわ、セミナーやプレゼンの準備など全くできておりません。本来これで焦らない方がどうかしているはずです。ところが、セミナーと商談会が合体したようなもの…程度の認識しかなくプログラムの内容や進行についても何も知らないのですから準備も何もあったものではありません。とにかくいつも話していることをしゃべればいいだろうと開き直っていたのには、思えば我ながらあきれるばかりです。
前夜の打ち合わせらしきもの(どちらかと言うと食事がメインだと僕は個人的に思っています。)では、地総研の古田さんからの「LINEで送った写真に合わせて話をしてもらえばいいですから。」というファジーな要求にも別に驚きません。
さて、会場に入ると一人の小柄な紳士が立っておられます。交換した名刺を見て、
「ビローさんですか?」
「そうです。」
「お近づきになれて幸いです。」
などと、形通りの短い挨拶を交わしただけでした。何しろ何も知らないのですから緊張も何もするはずがありません。
しかし、この人こそ本日の主人公、マスタークラスセミナーの講師であるDavid Biraud氏だったのです。現在フランスでNO.1ソムリエとして注目と尊敬を集めている人物、飲食業界の大立者とは後で聞いた話。この人が講師だからこそこれだけの面子がそろったのだということです。いやはや無知とは最強なり、です。

セミナーで球磨焼酎の説明をする筆者
球磨焼酎の説明は、官能についてはビロー先生が詳しく説明をされ、僕は麹、造りに関しては軽く飛ばして、GIの条件、そして球磨盆地の地形と気候がどのようにかかわって育まれてきたかについて最も力を入れて語りました。何しろ相手はMasterclass、プロの中のプロ、麹や焼酎の造りについてはある程度の知識はあるはずで、もっと高度な情報を知りたがるのではと踏んだからです。
結果的に大好評で大変喜んでいただけました。
つづいて商談の部、弊社がフランス輸出のために開発した「恍吟六調子」を全員でテイスティングしてビロー先生が官能評価と解説をされ、僕は弊社の熟成酒の貯蔵技術やブレンドについて話をしましたが、次々に質問の手が上がりその関心の高さに驚きました。質問内容もプロらしい質の高いもので、その目の付け所に内心うなったものです。
最後に「弊社の銘柄のほぼ9割方がすでにフランスに輸出されており、特約代理店のPalmifranceでお買い求めいただけます。」と申し上げたのですが、何とPalmifrance社からセールスマネージャーのStephane MONIERさんが超繁忙期にもかかわらず駆けつけてくれたのでした。これには本当に感激でした。


Palmifranceのセールスマネージャー ステファンさん
ステファンさんが商談のクロージングをしてくれると思います。
セミナー&商談会が終わり、暮れかかるパリの街を地総研の古田さん、TCIの森林さん、福田酒造の福田さんと共に散歩。

会場は凱旋門のすぐそば

セーヌ川の向こうにエッフェル塔
気が付けば僕以外はみなうら若い女性たち。本来ならひどく場違いな想いをするところですが、そこはパリ。青春時代に返った思いで美しい夜景に見入ったことでありました。