20%OFF COUPON

2024/06/24 01:09

ホテルに着くとスーツに着替えNishikidôri Paris en boutiqueでの試飲会に早速出かけます。
そこにはアンスニ本社からわざわざ来てくれた埜村さんと店長のCostaさんが待っていてくれました。埜村さんとは9月にアンスニで会っていますが、Costaさんとは10か月ぶりです。明日は午前中から同行販売の予定で、一緒に行く営業のPierick Morelさんと簡単に打ち合わせをしました。帽子をかぶりひげをたくわえ、いかにもパリジャンらしいなかなかのダンディです。
次の日、朝10時に待ち合わせをして「恍吟六調子」「古代一壺」「心月」「長熟特吟六調子」のサンプルを抱えて出かけます。アンスニ、ナントと違ってここはパリ、移動は車ではなくすべてメトロです。その日は酒販店一軒とレストラン3件との商談となりました。結論から言いますとレストラン2件に取っていただくことになり成約率50%、厳しい現実に直面することになりました。
断られた理由としては、酒販店は「とても繊細な味わいがあって素晴らしいと思うが、値段的に折り合わない。」また、ある日本食レストランは「残念ながら焼酎は売れない。」ということです。見れば確かにイモ焼酎が数種類入ってはいますが完全に棚の肥やし化しております。試飲会などでは大絶賛されても現実のビジネスになるとそうはいきません。酒販店、レストランとて余裕綽々で回っているわけではないのです。冒険はなかなかできないというのが本当のところでしょう。成約できたところは素晴らしいフレンチレストラン、「恍吟六調子」を選んでいただきました。そして和食レストラン「KUSHIKATU BON」さん。経営者の伊藤聖一さんはサロン・ドュ・サケでお会いして親しくお話をさせていただいており既に顔なじみです。 持って行ったサンプル4種類全部をご注文いただきました。本当にありがたいことです。

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右、KUSHIKATU BONの伊藤聖一さん、中央、筆者、左、オシャレなピエリック

とは言え、勝率50%というのはちょっと恥ずかしい数字です。偏に僕の力不足によるもの、ピエリックには本当に申し訳ない思いで一杯でした。