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2024/06/24 01:06

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右シェフのジェロム・バンクテル氏、中央筆者、左オリヴィエ社長

サロン・デュ・サケの最終日、Palmifrance社長のオリヴィエがパリの超一流レストラン「ル・ガブリエル」に招待してくれるとのことで、まさか法被を着てゆくわけにもいかないと、途中でホテルに戻りスーツに着替えてきたのでした。
「ル・ガブリエル」は文字通りパリを代表する二つ星の超有名レストランで、来年は三つ星が確実視されている名店中の名店。そしてそのシェフがジェロム・バンクテル氏、今やフランスを代表するカリスマシェフ。本来なら僕など近づくことも不可能な世界です。ここにオリヴィエが六調子を紹介すると以前から言ってくれていたのでした。
今回招待されたのは僕のほか地方経済総合研究所、TCI研究所その他の日本から来た我々メンバーと日本酒の蔵から2名、計約10名です。
レストランに入り、オリヴィエが予約している部屋まで歩いて行きながら徐々に緊張が高まっていきます。ずいぶん長い距離に感じました。
部屋に入るとロの字型にテーブルが置かれ、脇の長テーブルに弊社の製品(長熟特吟、特吟六調子、心月、赤、古代一壺、太古一尊)がずらりと並べられています。まず、焼酎について僕が説明し、みんなで唎酒をする、今度はシェフがその焼酎を料理酒に使った料理を披露し、改めて酒と料理のマッチングを試すという趣向なのですが、フランス料理のその凄すぎる実力に心底震撼させられる結果となりました。「食べ物と酒が合う」などという生易しいレベルの話ではありませんでした。
とても全部を紹介しきれませんので、最も印象に残ったものを一つだけご紹介しましょう。
まず「心月」の唎酒、繊細で奥ゆかしいまでの上品な米の香り、口に入れてから喉越し余韻に至るまで刻々と変化する風味について解説します。
そして心月を使った料理が出てきます。それがこれです。

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頭にキャビアを頂いたイカそうめんです。心月を使ったソースがかけられており、食べているとその下からねっとりとしたイカ墨が現れます。そして心月を口に含んだ瞬間、「えっ!」
思わず声が漏れます。料理と酒がまるで響き合うように交じり合い、お互いが激しく引き立て合うのです。単体で味合うよりもその魅力が何倍にも増幅されている!感動でした。初めての経験でした。

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感想を求められたので、今感じたままの事を話しました。話しながら涙がこぼれました。
バンクテルシェフも僕のコメントに満足していただいたようです。
店を出て別れ際、握手をしながらオリヴィエが僕に言いました。
「これがゴールじゃないからね。これは始まりに過ぎないんだよ。いいね。」

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11年貯蔵「特吟六調子」

しばらくしてオリヴィエから連絡があり、ル・ガブリエルには弊社の看板商品である「特吟六調子」の採用が決まり、早速注文が来たそうです。
…感謝でした。