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2024/06/23 22:47

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凱旋門です。ここを中心に放射状に道がはしっているのですが、この門の中心から一直線にコンコルド広場へ伸びている大きな通りがLes Avenue des Champs-Elysées(シャンゼリゼ)、銀座通りより有名な、というよりおそらく世界一有名な通りです。全長3キロ、全幅70メートル、両サイドの建物も同じ高さになるように決められていると聞いたことがあります。

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でもやっぱり冬、シーズンオフのせいでしょうか、なんとなく閑散として見えます。
もちろんのんびり散策する時間はありません。目的はデパートの酒売り場、ギャルリー・ラファイエット・シャンゼリゼです。時間がだいぶ押してきました。急がないと。

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ギャルリー・ラファイエット・シャンゼリゼ

目的のギャルリー・ラファイエット・シャンゼリゼです。オスマン大通りの本店よりやや庶民的な感じでしょうか。三越銀座店みたいなものですかね。

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ギャルリー・ラファイエット・シャンゼリゼの酒売り場

というわけでギャルリー・ラファイエット・シャンゼリゼの酒売り場、おぉ!日本の製品がある、と見てみるとジャパニーズウイスキーと沖縄のラムです。隅々まで探しましたが本格焼酎はやはりありません。それどころか日本酒さえおいてありません。「国酒」はいったいどこで飲まれているのでしょうか。残念な現状です。
デパートを出てコンコルド広場へとまた歩き始めます。
予定通りコンコルド広場でタクシーを拾って最後の目的地カルチェラタンへ!

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カルチェラタンに着きました。あのソルボンヌ大学の膝下、歴史ある学生街です。
カフェがいたるところにありますが焼酎はとてもおいてあるとは思えません。
あちこち、探しあぐねて徘徊しましたがやはり残念ながら見当たりません。
ところが、レストランの看板に「日の丸」を発見、これはいけるかも。

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飛び込んでみましたがやはり空振り、伝統的なフランス料理の店です。
外に張り出してあるメニューを見れば日本の物などないことは一目瞭然なのに、早計でした。しかたないので今日の夕食はここで食べることにします。

これでフランスにおけるすべての予定を消化し、明朝モンパルナスのホテルを出発します。
見ての通り、本格焼酎、泡盛、日本酒、いわゆる日本の「国酒」と言われるものは全くと言っていいほどフランスには浸透していないことは明白です。
この状況でいきなり弊社の製品をデパートやバー、レストランに売り込んでもうまくいくとは思えません。むしろ、日本が好きな人々に直接アピールするほうが効果的だと思われます。日本ブームはかなり前から起こっており、一定数のブーマーがいるわけです。そのなかから日本の酒好き、さらに蒸留酒好きとなると人数はかなり絞られていきますが、弊社の規模から考えれば十分な市場です。
相良藩の記録によると江戸時代は米焼酎は日本酒よりも常に高価で、享保11年(1726年)には最高品質の米焼酎である上々焼酎は最高品質の日本酒である諸白の4倍の価格で取引されています。この上々焼酎一升の金額は上級職人の3日分の賃金に相当し、おいそれと庶民が口にできるものではなく、それなりの身分の人々に飲まれていたものと思われます。
球磨焼酎がこの当時のステイタスを取り戻すこと、このことこそが僕の最大の野望です。
でも、チープなイメージの烙印を押された場所でそれを実現するのはかなり困難に思われます。その点、まだ処女地ともいうべきフランスは期待できる市場ではないでしょうか。
「時代は熟成酒へ」!頑張ります。