2024/06/23 22:39
デパートの酒売り場を見るために、オスマン大通りを訪れました。
まず、目の前のギャルリー・ラファイエットへ入ってみます。
ギャルリー・ラファイエット
地下の酒売り場に行ってみると、ワイン、ワイン、ワイン、ビール、ウィスキー、ブランディ、その他のさまざまなジャンルの酒がありますが、日本の物は見当たりません。本格焼酎も、日本酒も。焼酎はともかく日本酒は売れているというイメージがあったのに意外でした。
ギャルリー・ラファイエットの店内
続けてワンブロック隣のプランタン、これもご存知パリを代表する歴史のある有名デパートです。
プランタン
地下に降りて酒売り場を探しましたが、どこにもありません。どうして…
案内係へ行って聞いてみると、
「3階です。そこのエスカレーターからどうぞ。」とのこと。
3階に酒売り場があるなんて日本のデパートでは聞いたこともありません。
行ってみると、ありましたありました!
ウィスキー、ラムの棚
その隣が、アルマニヤック、コニャック、カルヴァドス
これは蒸留酒の棚ですが、やはり自国の物が圧倒的に強いようです。スコッチウィスキーでさえ大した品揃えはありません。本格焼酎にいたっては一本も置いてありません。
有名なプランタンのドーム
次は、バーやレストランを見てみようと思います。
その夜入ったバーです。ビールとワインのほか、棚に並ぶ酒は基本的にカクテル用です。
「日本の酒で『本格焼酎』って知ってますか?」と店主に聞くと、
「いや、知らないね。」
「僕はそれを日本で造っているんですよ。」と言って名刺を差し出すと、受け取りはしたものの、「へー、そうなの。」と興味なさそうなそっけない返事、予想した通りの反応です。
PALMIFRANCEのドゥレンヌ社長が言われていた言葉を思い出します。「フランスでは本格焼酎はコンペやイベントの時には一時的に盛り上がっても、普段はまだまだ見向きもされない存在にすぎないんです。」
「みんなどんな酒を飲むんですか?」と店主に聞くと、「ワインとビール、あとカクテルかな。ウィスキーも飲む人は少ないね。今は国も健康の為に強い酒は奨励していないんだよ。」欧米人は強い酒を好むと思っていたので、これまた意外な展開でした。(つづく)