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2024/06/23 22:32

原酒 圓
まず、ボトルがとても芸術的だと思います。
ココナッツやバニラのようなまろやかさ、乳製品のようなやわらかな香りがします。
口に含むと、ういきょうのようなアニスのような味わいが感じられますが、少しフランス人にはアルコール度数が高すぎるように感じたようです。


ウッディな香りとスパイシーな風味がバニラやキャラメルの甘さにまざっていてすばらしいと思います。
味わいは複雑でリコリスやローズマリーのような香草の味わいが気に入りました。

心月
ヨーグルトのような風味、ヘーゼルナッツやアーモンドのような香りと百合のスパイシーな香りの調和がとても素敵だと思います。
味はフレッシュアーモンドやココナッツ、白桃の繊細な味わいと、心地よい苦味がとてもおいしいと思います。
魚料理(生牡蠣やスモークサーモンなど)と合わせるととてもよいと思います。

大古酒とろしかや
フローラルさと南国フルーツ、ココナッツを併せ持ち、バニラや蜂蜜のような甘さもある複雑でよい香りだと思います。
樽熟成の香りもしっかり残っています。
口に含むと、ココナッツ、バニラやリコリス、キャラメルのような風味があり、香草のような味わいもする、複雑なハーモニーがとても味がある商品だとと思います。
コーヒーや黒糖の後味がすばらしい商品ですね。

とろしかや
黒糖、キャラメルファッジ、バニラ、炒った穀物のようなよい香りがします。
飲んでみて驚いたのが、ウイスキーのように味わえる商品であるということ。
リコリスやメープルシロップのような味わいで、とてもおいしく、すばらしい商品だと思います。

太古一尊
スモーキーな香りに穀物やキャラメルの香りが混ざっていて、口にするとバニラ、ココナッツ、焙煎したような味わいがとてもおいしい、
よい商品だと思います。

六調子 黒
ポートワインのような甘い香りがして、味わいがアニスやういきょうのようなさわやかさを感じさせます。
おいしいのですが、他の商品の方が個性がはっきりしていて、ヨーロッパでは紹介しやすいかと思います。

超古酒とろしかや
バニラや蜂蜜のような甘さを感じさせる香りで、風味豊かなところがよいと思います。
ただ、少し、アルコールの度数が高いからか、アルコールの味が強いような気がしました。

以上

ぜひ、一度お伺いしたいと思っておりましたが、新型コロナやその他の事情で果たせずにおりました。しかし願いかなって去る1月25日、ようやく訪問することができ、心から嬉しく存じました。
その日は、大変お忙しいにもかかわらず丸一日時間を割いていただき、熱心に僕の話に耳を傾けていただいて貴重な情報交換ができたと存じます。
手土産にお持ちした弊社のラベル、パッケージ等をデザインされた人間国宝・芹沢銈介氏の版画作品をとても喜んでいただき、間もなく完成する新しい社屋の社長室に飾りたいと仰っていただき、建設中の新社屋と在庫管理用の倉庫も見せて下さいました。
倉庫はとても整然としており、商品に細部まで気を使っておられるのがよくわかりました。
日本酒などは低温倉庫で温度管理も徹底されています。
Derenne社長は、今年の秋口にはナントにおいて商品の展示会を計画したいとのことで、その際はぜひ参加して弊社商品のプロモーションをさせていただきたいと申し入れました。それに向けて今後頻繁にメールとリモートで打ち合わせを行うことになるでしょう。
今回はパリにおいての市場調査も行いましたが、「本格焼酎」は知名度もほとんど無く、デパートやバー、レストランでの扱いも僕が見る限り無に等しいという状態です。でも、これからのブランディングにはむしろ好条件かもしれません。アメリカのように本格焼酎が「SOJU」表記で売られたり、食物繊維を入れてリキュールにしたものがウイスキーとして売られる市場ではブランディングはかなり困難に思われます。
国も日本酒と本格焼酎を「国酒」として世界に売り込むことに本腰を入れ始めている現在、本当に価値のあるものを価値の分かる人に知ってもらうことこそ肝要なのではないでしょうか。
フランスが文学、美術、音楽、そして飲食、文化芸術の中心として栄えてきたのは、伝統を大切にしながらもそれに固執するばかりではなく、常に新しい価値観を生む努力を怠りなく続けてきた結果だと思うのです。「本格焼酎」も、さらに「GI球磨」も未来に向けて新しい提案を続けていかなければならないと思いを新たにした次第です。

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中央がOlivier Derenne社長、右が筆者、さらに右が輸入担当の埜村さんと酒類部門の優秀な営業精鋭部隊の皆さん

おいとまする時間になり、皆さんで外に出て車に乗り込むまで見送って下さいました。
本当に心から感謝いたしました。
「Au revoir , à bientôt!」
走り去ろうとする車窓から手を挙げて挨拶を交わし帰路につきました。
明朝はこの町ともお別れ、黄昏れる街並みを車窓から眺めながら言い知れぬ想いにとらわれたことでありました。

Nishikidôri
https://www.nishikidori.com/fr/