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2024/06/16 19:33

先週、取引先S.I.の若手幹部の皆さんと食事をしました。
3名の幹部の方々はみなイケメンで優秀な若人ばかりで僕とは大違い、羨ましい限りです。あと、弊社からは社長をアゴでこき使う顧問のマッドドッグK氏、合わせて総勢5名です。
新宿の「くらわんか」さんにお邪魔しました。日本中のすぐれた郷土料理を週単位で提供されています。普通に食事はもちろん、接待にももってこいのお店です。弊社の「長熟特吟六調子」を使っていただいています。
お店に入ってメニューを見ると、おっ、「古代一壺」が、「太古一尊」が入ってる!いつの間に…やぁ、うれしい!
そして料理のテーマは「九州路」。九州の郷土料理特集です。メインディッシュのあんこう鍋をはじめ、刺身やら地鶏やら白子やら蛸のから揚げやらをお願いし、乾杯用のビールを7~8本、長熟特吟をそれぞれお湯割りやロックで飲みながら美味しい料理に舌鼓です。しこたま飲んだ後、頃合を見計らって「古代一壺」を注文すると「品切れです。」とのこと。それではと「太古一尊」を注文しました。ボトルと一緒に出されたロックグラスに僕はダメ出しします。「ワイングラスをお願いします。」(本ホームページ「美味しい飲み方の提案」の「熟成酒をワイングラスで楽しむ」をご覧ください。)
太古一尊をみんなのワイングラスに注ぎ分けると立ち上る馥郁たる芳香、「ワイングラスをゆっくりゆすってください。香りがどんどん深みを帯びてくるのが解るでしょう。」と、例によって僕は講釈を垂れ始めます。皆さん、うんざりした顔もしないで熱心に聞いてくれます。
「太古一尊」には思い入れがあります。今から16年前、初めて世に問うた時、取引先の社長に「こんな高い焼酎、一体どこに売る気?」と聞かれ、「寿司屋さん、蕎麦屋さん」と答えたところ、「うむ、これからはたしかに何々屋だね。」と言って買っていただいた思い出があります。限定3,000本でした。それが売り切れたとき、第二弾を出そうと思って樽出しして活性炭で色を抜いたら(焼酎は色の制限があるのです。)香りにイマイチ深みがない。仕方なく出荷を断念したのでした。さらに寝かせて5年後3,000本リリースしたら1週間で完売になりました。
また、あるお客様から「封を切ったとき、ボトルから嗅ぐ香りとグラスに注いた時の香りが違うのはなぜ?」と聞かれ、そんな馬鹿なと思いつつもやってみると本当に香りが変わっているのに驚いたこともありました。グラスに注ぐだけで空気に触れて香りが変わる…熟成酒とはなんと繊細で神秘的な魅力があるのかと感動したものです。これが「ワイングラスで楽しむ」発想になりました。

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楽しい会話が続き、どのくらいたったのでしょう。
「シャ~チョ~ッ!!」と、弊社のマッドドッグ顧問のあきれ返ったような声にハッ!と我に返りました。なんとあろうことかあるまいことか…居眠りしていたようです。
僕はちょっとした睡眠障害に悩まされており、つまらない講演や会議では人目もはばからず居眠りをすることにしています。でも、よりによってこんな大事な時に…。
若い頃から「斗酒なお辞せず」をモットーにしてきた僕です。さすがにショック。
ウワバミも年を取りました。
「騏驎も老いては駑馬に劣る」と言いますが、
「ウワバミも老いてはただの駄蛇」(タダノダダと読むと語呂もいいかな)と、言うところでしょうか。
オソマツデシタ。